バンダイ
マクロスF
YF-24「エボリューション」
1/72
小説版マクロスフロンティア
「イサム・ダイソン予備役少佐搭乗機」
小太刀右京著/角川スニーカー文庫/全4巻発行
この模型はバンダイの1/72メサイアをキット改造して製作しました。
TV版では第15話で図面データとしてファイターのみ登場しており
ガウォークやバトロイドは未登場。
この模型は私的な妄想憶測で製作したものであり
本編の正式設定には準じておりませんので
その点は模型的二次創作と御了承してください(^-^/
YF-24「エボリューション」
ファイター形体
機体概要(妄想設定)
地球から10.4光年先にある惑星エデン 。
2014年に近距離宇宙移民船団に発見され、
最初の移民惑星として入植が進められた。
そのエデンに統合軍のニューエドワーズ・テストフライトセンターがある。
2039年より次期主力戦闘機開発計画(AVF)
「プロジェクト・スーパーノヴァ」の性能評価試験を
新星インダストリー社のYF-19とゼネラル・ギャラクシー社のYF-21が
制式採用をかけて優劣を競った。
両機はデチューン処置をされ制式にVF-19エクスカリバーと
VF-22SシュトゥルムフォーゲルIIとして配備された。
しかしながら、両機とも統合軍の主力になる事は無かった。
これは両機の機体機動性能が高く一般の搭乗者が
肉体的に機体の高機動に耐えられなかった為である。
飛行技術に関しては、サポートAIや脳波コントロールによる
軽減処置が試験的に行われてきたが、
人間の肉体の限界は有人戦闘機の
性能向上に歯止めをかけることになった。
次期主力戦闘機開発計画を頓挫させた新統合軍は
AVFの明確な後継機を当初は開発せずにいた。
主な理由としては植民惑星の反逆やテロへの不安が挙げられ
高性能な機体を地球マクロス政府以外に持つのを怪訝したからである。
また、VF-19、22の有人機の限界を超えた機体性能と
対峙する新たな脅威となる敵がいなかったのが主な理由となっていた。
しかし、2045年以降にはバロータ軍等の未知なる驚異が台頭し、
2048年に未確認生命兵器の存在が認められ、
第117調査船団壊滅と言う事件が発生した。
生存者や戦闘に参加したパイロットの証言から
現行配備されている機種で対応するのは難しいと
判断され新たなAVF開発が行われる事となる。
新星インダストリー社技術陣と惑星エデン駐屯軍、
新統合軍AVF-X開発部門、マクロス7移民船団自治政府は
独自にニューエドワーズ空軍基地内で、
試作実験観測機としての名目でYF-24を計画開発に着手した。
又、計画名を秘匿する為に機体をペットネームで呼び
計画事項総称として「エボリューション」とした。
2050年初頭には慣性蓄積コンバーターの実用化により
瞬間的な慣性負荷からパイロットを設計最大荷重27.5Gまで、
加減速機動時間は最大120秒間も保護できるようになった。
このInertia Store Converter(慣性蓄積コンバーター)を
YF-24系列に新機軸として組み込む事により、
2056年にはYF-24は1号機から合計3機ロールアウトされた。
第37次超長距離移民船団マクロス7艦隊、
第727独立戦隊VF-Xレイヴンズ、
惑星エデン軍N・エドワーズフライトセンター所属の
代表から選考委員会が発足し主なテストパイロットとして
バトル7艦隊司令「マクシミリアン・ジーナス提督」、
レイブンズ総指揮官「エイジス・フォッカー大佐」と
AVF専任試験飛行士「イサム・ダイソン少佐」が当たった。
評価試験中でも「イサム・ダイソン少佐」が
2057年のテストの際に演習で撃墜認定した
VF-19とVF-22Sは合わせて二十四機。
その後の六十隻の宇宙艦隊と艦隊所属の艦載機五百機以上を突破して、
大型空母に模擬ミサイルを撃ち込んだスコアは
YF-24の機体性能の実証には十二分の成果であった。
もちろん少佐の飛行技術が一流と言う事実もあるが
無人機の台頭による新統合軍パイロットの技術低下も示唆している。
機体は各艦隊での性能試験の後
その設計図は各船団や各移民惑星に提供され
フロンティア船団のVF-25S/G/F/RVF・メサイアや
ギャラクシー船団のVF-27γ・ルシファーとして
この機体をベースに発展機が開発された。
また、その後YF-24のテスト機については
1号機はマクロス・バトル13にて、アグレッサー機として配備。
2号機は惑星メサイアにて、アビオニクスその他のシステムを試験の後に廃棄。
3号機は惑星エデンにて、限界性能試験後整備保管、
そして、2059年のエデンに襲来したバジュラ迎撃にも使用された。
(参考資料:角川書店マクロスF4巻/小太刀右京著を元に私的創作)
本キットの元ネタについて
小太刀右京氏の小説「マクロスフロンティア4/トライアングラー」に
少しだけゲスト出演した不良中年の機体です。
イサム・ダイソンは物語マクロスFの
2059年時には43歳になっているはず。
それだけでも、マクロスプラス好きには感無量ですが
「YF-24へ驀進する予備役少佐」の描写や
「その先があるのではないか、と考えるたびに、胸が躍る」
というセリフにも心を震わせる何かを感じA-OKですよ。
マクロス・エースVOL.3
小説マクロスF「カブキ・ウォーバード」にもイサムは登場。
これは2040年、シャロン・アップル事件の起る前の話です
YF-19のテストパロットになる前のイサム・ダイソンと、
フロンティア船団に乗る前の早乙女乱蔵が主役という、
シブイ内容でありながら本編で
早乙女アルトたちが手を翳して飛行イメージを作る
トレーニングのエピソードにも通じていたりしてニヤリです。
模型製作にあたり
基本的にはバンダイのVF-25Sの改造です。
SMS隊長であるオズマはレイブンズのエイジスとは
先輩後輩の中でありYF-24の試作計画にも
テストパイロットの一人として参加しているとの裏設定です。
ですのでYF-24にもっとも近いものはVF-25Sと言う事と推測されます。
(実機でも個人専用機というのは試作機の部品を使用してたりします。)
カラーリングに関しては
小説の一節に「銀色の剣に似た美しい機体」とあります。
ですので、イメージとして「上昇力絶対世界記録」を
1975年に樹立した「ストリークイーグル」にしました(^-^/
記録挑戦に用いられたF-15Aは塗装を撤去し軽減化を達成とあります。
私的妄想では「イサムがYF-24に乗り銀河最速記録」を
出している姿を思い描きながら製作してみました(^-^/
2010年1月13日製作
(C)バンダイ/ビックウェスト/マクロスF製作委員会